昭和24年「社会教育法」が制定され、福岡市に於いても社会教育活動の場として法令による公民館が登場することになりました。福岡市では、昭和26年に市議会で「公民館設置」の議案が可決され、翌27年に原公民館他9館が開設されました。西新公民館は昭和28年に開設されました。
当時専用の建物がありませんでしたので西川俊元氏の応接間を借用して開設事務が始まりました、2年後の昭和30年でも西新小学校の職員室の片隅を借用して、執務する状態でした。昭和33年に初めて現在地にあった西市税事務所が管理していた廃屋同然の木造家屋を改造して専用の建物として使用することになりました。自治連合会や婦人会の活動の場として、また公民館主催事業として講習会や講座等が開かれ、活動が本格的になってきました。しかし、西新地区の発展とともに、昭和36年には修猷館正門東側の2階建に移り、さらに旧国道202号(現明治通り)の拡張の際、西新2丁目の空き地(地下鉄入り口)に2階建てプレハブ仮館舎に移り、昭和48年に現在地に開館しました。平成7年のユニバシヤード西新校区ではサンマリノ共和国(イタリア半島中東部)・ニジェール共和国(西アフリカ)を応援し、そうめん流し等で接待しました。
高取公民館
百道公民館
ももち自治会館
西新2丁目にある。昭和28年に百道町自治会を創立しました。当時は町世話人制度でしたが、300を超える世帯数で町の運営も町世話人のみでは支障をきたすようになりました。昭和32年に各戸月100円を拠出(年1200円)してもらい、西鉄不動産の土地を譲りうけここに百道自治会館を建設することが出来ました。現在は西新2丁目の自治会で管理している。
五丁目会館
高取2丁目にある。旧西新5丁目の通りで三瀬街道にいたる道路として整備され、新道呼ばれていた通りにあるため五丁目会館となっている。旧道は紅葉山を通っているため勾配がある。現在、法人化され、地域のサークル活動の拠点となっている。
Vol.12(西新と近郊の歴史その1 2020年9月中旬掲載予定に続く)